Jack Johnson “It’s All Understood” 全て相対的でしかないのか

 美味しいと思ったら食べログは見ないことにしました。

一時期レビュー中毒に陥っていて、洗剤一つ買うにしてもどれがいいとか何の匂いが良いとか風水的にどうだとか調べていました。ドラッグストアの中を携帯見ながらウロウロすること30分、たくさんのランキングサイトを見比べては家計の曲線と交わるポイントを探し続け、結局買ったのはアタックNEO。一体今まで何%のバッテリーが無駄な逡巡に費やされてきたことでしょうか。食に関してもそうです。食べログを悪者にする気はなく寧ろ大変お世話になっていた方なのですが、プライベートではもう見ないようにしようと思っています。そりゃ最初は純粋に美味しい店を探そうという用途で使ってはいたんですが、たまに食べた後に点数を確認してしまうのに気づいて脱食べログを決めました。仕事柄美味しいとされるものを食べる機会に恵まれることもありましたが、正直おひとり様あたり1万円を超えるようなものを食べたとて気を遣いながらの食事は味蕾が無いも同然ですし、高校時代学校帰りのマックで友達と勉強しながら食べるチーズバーガーは青い背徳のトッピングが効いたもう二度と食べられない懐かしの味です。自分の五感よりも赤の他人の星の方が強いはずがないと、私は信じたいと思います。

そういうわけで今回は私のOBである1ジャック・ジョンソンのデビューアルバム Brushfire Fairytales (2001)収録曲の最終トラック(ボーナス除けば)である1曲 “It’s All Understood” の紹介です2。関係ないですけど、このカバーアートがなんだか雨ざらしのあざらしみたいで、ジャック・ジョンソン=あざらしってイメージに私の中ではなってます。

 

みんな彼女のジョークに笑う

初めて聞いたみたいな顔して

もしかしたら本当に面白がってたのかもしれないが

彼女の言葉一言一句が詰まらないのに

もしかしたらみんなテレビでプレビューを見たからかも

「この部分は良いよね」「ああすごく理解できる」って

だから君も笑うべきなんだよ、分かるよね

でも全部相対的だ

君が理解できていなかったとしても、全部理解されているんだよ

特に君が理解できていない時は、なんとなくなんだ

僕たちが理解できなかったとしたら、ただ信じておこう

 

みんな何が起きたか知る

ニュースは街中に拡散されるから。

君が信じるのは事実だけ

そして事実とフィクションは表裏

終わり頃はだいたいいつもフィクションになる

中身は捻じ曲げられ始める

同じコンテクストなどないから

そして全て相対的だ

君が理解できていなかったとしても、全部理解されているんだよ

特に君が理解できていない時は、なんとなくなんだ

僕たちが理解できなかったとしたら、ただ信じておこう

 

本を読んでいたよ。雑誌だったかな?

信念をどこにおくべきか、何を信じるべきかってアドバイス

でもどこかで読んだ

気をつけたほうが良いよ

読んだことは何も信じちゃ駄目なんだってさ

でも良い本は良いし

それによく理解されてるからね

だから質問なんてしないでくれよ、分かるよね

でも全部相対的だ

君が理解できていなかったとしても、全部理解されているんだよ

特に君が理解できていない時は、なんとなくなんだ

僕たちが理解できなかったとしたら、ただ信じておこう

 

でもほら君はまた

論点がずれて、僕を指さして

言うんだ、僕は信じてないって言ったじゃないかって

以上 “It’s All Understood” の歌詞拙訳です。間違ってたら優しく指摘して下さい。

ジャック・ジョンソンと聞いてハワイアンなサーフミュージックを期待していた人にはちょっとずれた1曲でしょうか。同アルバムの “Flake3“とか かっこいいですし、西の太陽と海水のただよいを感じさせる陽の者がアルバムの締めくくりにこの毛色の変わった曲を選んだというところにメッセージを感じます。といってもそのメッセージを正しく汲み取れているかは分かりませんが。面白いとされているから、分かりみに溢れてるらしいから、自分にとっても面白くて分かるものになっていく。絶対的は無く、相対的でしか何事にも関われない弱さを歌っているのかなぁと思いつつ。最後のあたりの逆再生したような音が、なんだか因果関係の混乱を表現しているみたいで好きです。あと単純に入りのタイミングがかっこいい。

2001年のアルバムから今の星に踊らされ空気に読まされてる私に矢が飛んでくるとは思ってませんでした。相対的な自分ではなく、自分の感覚を生きたいものです。

  1. これを人は栄光浴と言う
  2. Bandcampからサンプルを引っ張ってきてます。サンプルと言っても全部聴かせてくれる太っ腹。Bandcampとはアーティストが自ら登録していて、利益が直接アーティストに届くシステムらしいですから、ここで応援したいアーティストを探してみるのもいいかもしれません。私もなんか録音して売ろうかな。
  3. Brushfire Fairytales by Jack Johnson

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