Klaxons “Golden Skans” ゼロ年代のチージーな喘ぎのライトに眩む

冬期うつのシーズンが過ぎ去り、五月病の季節ですね。

医師に WANIMA を聴くことを止められているのですが、かといって憂鬱な曲ばかり聴いてシンパシーごっこするような気分でもない、そんな時に聴くべきは毒にも薬にもならないけど爽快感は得られる安っぽくてノリの良い曲だと思うのです。今夜ご紹介させていただきたいのは最近の私のイヤーワーム、 Klaxons のアルバム『近未来の神話』1に収録されている Golden Skans です。

 

 

効果音付きのMVって、なんだかアニメのオープニングみたいでノスタルジー感じませんか。2007年に発表され、CD発売の際にはUKシングルチャート7位まで昇ったというこの曲、今さら公式動画のコメントを見てみると、「何年も探してようやく見つけた」とか「発表当時そんなに好きじゃなかったけど、今聴くとあの頃を思い出して良い時代だったと思えるよ」だとか言われてます。5年以上前に。好きだというファンからの言葉よりも「光陰矢の如し」的なコメントの方が多いのは果たしてアーティスト的に喜ばしいことなのかは知る由もありませんが、少なくともこの曲のメロディは好き嫌いを問わずリスナーの海馬の片隅に堆積して数年後改めて聴いた時に懐かしさを爆発させるパワーがあるようです。

 

 

タイトルのゴールデンスキャンというのは、上記の動画で紹介されている、クレイ・パッキー社の製品であるステージ用ライトのことだそうです。目まぐるしく色や範囲を変えながら射してくる光の中で過ごす刹那的な一夜の快楽をイメージしながら聴いてみるのも良いかもしれません。そんな夜過ごしたこと無いんですけどね。以下拙訳。

 

光が俺の手に触れる 黄金の走査線の夢の中

もうさ

将来設計なんて忘れちまおう

夜が俺の手に触れる 黄金の走査線が翻る

夜から光へと

何をしたって金ピカになるさ君となら

 

出航しよう 感覚から 皆連れてこう

出航しよう かつて始めた場所から

待ってる間にも

 

記録か数字の聖廟か未踏の地

遺跡か遺物か 子分と若者

 

光が俺の手に触れる 黄金の走査線の夢の中

もうさ

将来設計なんて忘れちまおう

夜が俺の手に触れる 黄金の走査線が翻る

夜から光へと

何をしたって金ピカになるさ君となら

 

 

  1. ちなみにこのアルバムには Gravity’s Rainbow という曲も収録されています。このバンドは Apple Music に紹介されるがままに知ったのですが、ここで私が卒論を書いた米小説の名前をみるだなんて妙な偶然もあったものです。その曲の題材となっている同名小説『重力の虹』とは、主人公タイロン・スロースロップが勃I起した場所にロケットが落ちてくることを発見し、自らの男性I器の過去と真実を暴くために冒険したり最終的にうやむやになったりしてその上爆発オチして冒頭へループするという大変賑やかな傑作です。この説明で言いたいのは、このバンドの方々は斜に構えた人々だろうということです。

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